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LDPEとHDPEの違いとは?強度・透明度・用途とポリ袋の選び方

リ袋の材質を調べていると、「LDPE」や「HDPE」という表記を目にすることがあります。

どちらもポリエチレンの一種ですが、見た目や手触り、柔軟性、強度、適した用途が異なります。そのため、オリジナルポリ袋を製作するときは、入れる商品や使用場面に合わせて材質を選ぶことが大切です。

簡単に違いをまとめると、LDPEは柔らかくてツルツルした素材です。一方、HDPEは硬さがあり、触るとシャカシャカと音がします。

見た目や高級感を重視する小判抜き袋やショッパーにはLDPE、薄さと強度を両立したいレジ袋にはHDPEが適しています。

ただし、「どちらのほうが丈夫か」は、引っ張り・引き裂き・突き刺しなど、求める強度によって変わります。

この記事では、LDPEとHDPEの違いを比較しながら、用途に合ったポリ袋の材質を選ぶポイントを解説します。

LDPEとHDPEの違いを比較表で確認

LDPEとHDPEの主な違いは、次のとおりです。

比較項目LDPEHDPE
正式名称低密度ポリエチレン高密度ポリエチレン
一般的な呼び方ローデンハイデン
密度の目安約0.910~0.930g/cm³約0.941~0.965g/cm³
見た目透明度が高く、光沢がある透明度が低い
手触り柔らかく、ツルツルしている硬めで、シャカシャカしている
柔軟性高いLDPEより低い
引っ張り強度HDPEより低い傾向薄くても強度を出しやすい
引き裂きへの強さ伸びやすく、変形に追従しやすい切れ目が入ると裂けやすい傾向
耐熱性HDPEより低いLDPEより高い
印刷後の印象光沢があり、高級感を出しやすいツヤの無い安価な印象
代表的な袋小判抜き袋・平袋・ショッパーレジ袋・ロール袋・薄手のゴミ袋
向いている用途アパレル・展示会・雑貨・化粧品小売店・スーパー・大量配布

LDPEは見た目や質感を重視する場合に、HDPEは薄さや引っ張り強度、製作コストを重視する場合に選ばれる傾向があります。

ただし、実際の強度や耐熱温度は、原料のグレード、フィルムの厚み、加工方法によって変わります。材質名だけで判断せず、入れる商品や使用環境まで考えて選びましょう。

ポリ袋の材質選びでお悩みの方へ

入れる商品や使用場面、必要枚数、印刷内容をもとに、LDPE・HDPE・LLDPEなどから適した材質をご提案します。仕様が決まっていない段階でもご相談いただけます。

ポリ袋の材質について相談する

LDPEとHDPEはどちらもポリエチレンの一種

LDPEとHDPEは、どちらも「ポリエチレン」と呼ばれるプラスチックの一種です。

ポリエチレンは、軽量で加工しやすく、水や薬品にも比較的強いため、ポリ袋、食品包装、容器、パイプ、電線の被覆など、幅広い製品に使用されています。

日常的に「ビニール袋」と呼ばれている袋も、実際にはポリ塩化ビニルではなく、ポリエチレンで作られたポリ袋であることが一般的です。

LDPEとHDPEの密度や性質が異なるのは、分子構造に違いがあるためです。

LDPEは分子の枝分かれが多く、分子同士が密に並びにくいため、柔らかくて密度の低い素材になります。一方、HDPEは枝分かれが少なく、分子同士が密に並ぶため、硬さと強度を持つ高密度の素材になります。

LDPEとは低密度ポリエチレンのこと

LDPEは「Low Density Polyethylene」の略で、日本語では「低密度ポリエチレン」と呼ばれます。業界では「ローデン」と呼ばれることもあります。

透明度が高く、柔らかくてしなやかなことが特徴です。フィルム状にするとツルツルした手触りになり、光沢も出やすいため、見た目を重視するポリ袋に向いています。

LDPEの主な特徴は次のとおりです。

  • 透明度が高い
  • 柔らかく、しなやか
  • ツルツルした手触り
  • 伸びやすく、形状の変化に対応しやすい
  • 水や薬品に比較的強い
  • ヒートシール加工がしやすい
  • 光沢があり、高級感を出しやすい

LDPEは、小判抜き袋、アパレル用ショッパー、透明なゴミ袋、チャック付き袋、食品包装、気泡緩衝材などに使用されています。

オリジナルポリ袋では、アパレル、化粧品、雑貨、展示会など、ブランドイメージや印刷後の見栄えを重視する場面に適しています。

山元紙包装社では、LDPEの小判抜き袋などを製作する場合、0.05mm(50μm)以上の厚みを使用することが一般的です。ただし、必要な厚みは袋の大きさや入れる商品の重さによって変わります。

HDPEとは高密度ポリエチレンのこと

HDPEは「High Density Polyethylene」の略で、日本語では「高密度ポリエチレン」と呼ばれます。業界では「ハイデン」と呼ばれることもあります。

LDPEより硬く、フィルム状にすると白っぽい半透明になります。手で触ったときにシャカシャカ、カサカサとした音がすることも特徴です。

HDPEの主な特徴は次のとおりです。

  • 白っぽい半透明
  • LDPEより硬さがある
  • シャカシャカした手触り
  • 薄くても引っ張り強度を確保しやすい
  • LDPEより耐熱性が高い
  • 水や薬品に比較的強い
  • 薄肉化することで価格を抑えられる

HDPEは、スーパーやコンビニのレジ袋、ロール袋、自治体指定ゴミ袋、薄手のゴミ袋などに使用されています。

LDPEより薄く加工しても強度を出しやすいため、大量に製作するレジ袋や配布用の袋に向いています。

山元紙包装社では、HDPEのレジ袋を製作する場合、0.015mm(15μm)程度から使用されることがあります。ただし、袋のサイズや入れる商品の重さによって必要な厚みは異なります。

LDPEとHDPEの違いを6項目で比較

ここからは、LDPEとHDPEの違いを、ポリ袋を製作するときに重要な6項目から詳しく比較します。

1.見た目と透明度の違い

LDPEとHDPEの透明度と質感の違い

LDPEは透明度が高く、表面に光沢があります。袋の中身を見せたい場合や、印刷したロゴやデザインをきれいに見せたい場合に向いています。

着色して使用することもでき、乳白色や黒色、ブランドカラーなど、用途に合わせた表現が可能です。

HDPEは、すりガラスのような白っぽい半透明です。LDPEほど中身がはっきり見えず、光沢も控えめなため、ツヤの無いカジュアルな印象になります。

ただし、透明度はフィルムの厚みや着色によっても変わります。透明度を重視する場合は、材質名だけではなく、実際のサンプルを確認することをおすすめします。

2.手触りと音の違い

LDPEは柔らかく、ツルツルとした滑らかな手触りです。袋を動かしても大きな音が出にくいため、落ち着いた質感を求めるショッパーにも適しています。

HDPEは硬めで、触るとシャカシャカ、カサカサとした音がします。スーパーやコンビニのレジ袋を想像すると分かりやすいでしょう。

店舗での持ち帰り袋や大量配布には使いやすい一方、コンサート、展示会、セミナーなど、袋の音が気になる場所では注意が必要です。

3.柔軟性と強度の違い

LDPEとHDPEの強度は、単純に「どちらが強い」とは判断できません。強度には、引っ張り、引き裂き、突き刺しなど複数の種類があるためです。

HDPEは、薄くしても引っ張り強度を確保しやすい素材です。そのため、少ない原料で軽量な袋を作りやすく、レジ袋などに広く使用されています。

一方で、LDPEより伸びにくいため、袋に切れ目が入ったり、角のある商品が当たったりすると、そこから裂けることがあります。

LDPEはHDPEより柔らかく、引っ張ったときに伸びやすい素材です。商品の形に合わせて変形しやすいため、突起や角がある商品にも対応しやすい傾向があります。

4.耐熱性と耐寒性の違い

一般的には、HDPEのほうがLDPEより耐熱性に優れています。

代表的な耐熱温度の目安は、LDPEが約70~90℃、HDPEが約90~110℃です。ただし、耐熱温度は原料のグレード、厚み、加工方法、使用時間によって変わります。

5.印刷したときの仕上がりの違い

LDPEとHDPEは、どちらもオリジナル印刷に対応できます。ただし、材質の質感によって、同じデザインでも仕上がりの印象が異なります。

LDPEは表面に光沢があり、印刷色を鮮やかに見せやすいため、アパレルや化粧品、雑貨などのブランドショッパーに向いています。

HDPEは光沢が控えめで、ツヤの無い仕上がりになります。スーパー、飲食店、小売店など、親しみやすく実用的なデザインに適しています。

細い線や小さな文字、多色印刷を使用する場合は、フィルムの伸びや表面の質感も考慮する必要があります。デザインデータだけで判断せず、材質や印刷方法も含めて仕様を決めましょう。

6.厚みと価格の違い

HDPEは薄くても強度を出しやすいため、使用する原料を減らしやすい素材です。そのため、同じ大きさや用途で比較すると、LDPEよりコストを抑えられる場合があります。

一方、LDPEは柔らかさや質感を出すために、HDPEより厚めに設計することが一般的です。厚みによって高級感や持ちやすさも変わります。

ただし、「HDPEなら必ず安い」というわけではありません。ポリ袋の価格は、次の条件によって変わります。

  • 袋のサイズ
  • フィルムの厚み
  • 製作枚数
  • 印刷色数
  • 印刷範囲
  • 袋の形状
  • 持ち手の加工
  • 着色の有無
  • 使用する原料や配合

価格だけで材質を決めるのではなく、必要な強度や見た目を満たす仕様の中で比較することが重要です。

LDPEとHDPEはどちらを選ぶ?用途別の選び方

LDPEとHDPEに向いているポリ袋の用途比較

LDPEとHDPEのどちらが適しているかは、作りたい袋と重視するポイントによって変わります。

作りたい袋・重視すること推奨される素材選ぶ理由
高級感のあるショッパーLDPE光沢があり、滑らかな質感を出しやすい
中身を見せたい袋LDPE透明度が高い
アパレルや化粧品の袋LDPE印刷と質感でブランドイメージを表現しやすい
スーパーや小売店のレジ袋HDPE薄くても引っ張り強度を出しやすい
大量に配布する袋HDPE薄肉化により原料使用量を抑えやすい
音が気になる場所で使う袋LDPEHDPEよりシャカシャカ音が出にくい
角のある商品を入れる袋LDPE柔軟性があり、商品の形に追従しやすい
ツヤの無い実用的な印象の袋HDPE光沢が控えめで、カジュアルな印象になる

例えば、アパレルショップでロゴ入りのショッパーを作る場合は、見た目と手触りに優れたLDPEが候補になります。

一方、スーパーや飲食店で大量に配布する持ち帰り袋なら、薄くても強度を出しやすいHDPEが適しています。

ただし、同じ用途でも、袋のサイズや中身の重さ、持ち運ぶ時間によって適切な材質と厚みは変わります。

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LDPE・HDPE以外のポリ袋に使われる材質

ポリ袋には、LDPE・HDPE以外にも複数の材質が使用されています。

材質主な特徴主な用途
IPP透明度と光沢があり、やや硬めパン・衣服・野菜・雑貨の包装
OPP透明度と光沢が非常に高く、パリッとしているDM・パンフレット・アクセサリー・衣服
CPPOPPより柔軟で、ヒートシール性がある食品包装・ラミネートフィルム
OPP+LDPEOPPの透明感とLDPEのシール性を組み合わせられる短納期の小判抜き袋など

IPP(インフレーションポリプロピレン)

IPPは、LDPEより硬く、透明度と光沢のある素材です。表面が滑らかで商品を入れやすい一方、低温環境では強度が低下しやすいため、冷凍用途には向いていません。

パン、衣服、野菜、果物、雑貨などの包装に使用されます。

OPP(二軸延伸ポリプロピレン)

OPPは透明度と光沢が高く、パリッとした硬めの質感を持つ素材です。中の商品をきれいに見せられるため、DM、パンフレット、アクセサリー、衣服などの包装に使われます。

引っ張っても伸びにくい一方、切れ目が入ると裂けやすい性質があります。

CPP(無延伸ポリプロピレン)

CPPは、OPPより柔軟性があり、ヒートシール性にも優れています。単体で使用されるほか、ほかのフィルムと貼り合わせ、食品包装などの内側に使用されることもあります。

必要な耐熱性やバリア性に合わせて、複数の素材を組み合わせることが可能です。

LDPEとHDPEに関するよくある質問

LDPEとHDPEはどちらが丈夫ですか?

求める強度によって異なります。

HDPEは薄くても引っ張り強度を出しやすい一方、切れ目や突き刺しをきっかけに裂けることがあります。

LDPEは柔らかく伸びやすいため、商品の形に追従しやすい素材です。

「丈夫な袋を作りたい」という場合は、材質だけでなく、厚み、袋の形状、入れる商品の重さまで含めて検討しましょう。

LDPEとHDPEは見た目で見分けられますか?

一般的には、透明度と手触りからある程度見分けられます。

透明でツルツルしている袋はLDPE、白っぽい半透明でシャカシャカしている袋はHDPEである可能性が高いでしょう。

ただし、着色や表面加工、原料の配合によって見た目は変わります。外観だけで正確に判断できない場合もあります。

LDPEとHDPEはどちらが安いですか?

一般的には、薄く加工しやすいHDPEのほうが、使用する原料を抑えられ価格が安くなる可能性があります。

ただし、袋の価格はサイズ、厚み、枚数、印刷色数、加工方法などで決まります。材質だけで価格を比較することはできません。

同じ用途でLDPEとHDPEのどちらも使用できる場合は、両方の仕様で見積もりを取り、質感や強度とあわせて比較する方法もあります。

LDPEとHDPEは食品包装に使用できますか?

LDPEとHDPEはどちらも食品包装に使用されています。

ただし、LDPEやHDPEで作られていれば、すべて食品包装に使えるわけではありません。食品と直接接触する袋や容器をご希望の場合は、事前にご確認ください。

HDPEの袋は湯煎に使えますか?

HDPEはLDPEより耐熱性が高い傾向がありますが、HDPE製であればすべて湯煎に使用できるわけではありません。

LDPEとポリエチレンは違うものですか?

LDPEはポリエチレンの一種です。

ポリエチレンには、低密度のLDPE、高密度のHDPEなどがあります。ポリエチレンという大きな分類の中に、LDPEやHDPEが含まれています。

用途に合ったポリ袋の材質をご提案します

LDPEとHDPEは、どちらもポリ袋に広く使用される素材ですが、見た目や手触り、柔軟性、強度、適した用途が異なります。

LDPEは、透明度と光沢があり、柔らかく滑らかな素材です。小判抜き袋やアパレル用ショッパーなど、見た目や質感を重視する用途に向いています。

HDPEは、白っぽい半透明で、シャカシャカした質感を持つ素材です。薄くても引っ張り強度を出しやすく、レジ袋や大量配布用の袋に適しています。

ただし、適切な材質は、入れる商品、袋のサイズ、必要な強度、印刷内容、製作枚数によって変わります。

山元紙包装社では、使用目的やご希望の仕上がりを確認したうえで、LDPE・HDPEなどから適した材質と厚みをご提案しています。素材や仕様が決まっていない段階でもご相談ください。

オリジナルポリ袋の製作をご検討中の方へ

入れる商品や使用場面、必要な強度、印刷内容、製作枚数を確認したうえで、適した材質・厚み・形状をご提案します。素材や仕様が決まっていない段階でもご相談ください。

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